よくあるエピソード3選
1つ目は「無視される」です。「新人のときに先輩との関係が上手くいかず、質問やアドバイスを求めても無視された」というつらい経験をした人もいます。なぜこのような状況になるのでしょうか?
質問のタイミングを間違えた、先輩の仕事の手を止めてしまった、相手が威圧的だったり性格が悪かったりしたなど、原因はいろいろ考えられます。まずは自分の行いを振り返って確認してみましょう。もし心当たりがあるなら、自分の態度を改めてくださいね。相手の態度も変わるはずです。心当たりがなければ相手に原因があるということでしょう。その場合は残念ながらこちらができることは何もありません。
2つ目は「看護観の違い」です。すべての人が相手の意見を尊重できるわけではありません。自分の考えを譲れない人もいますよね。「看護観の違いが意見の対立になり、大きなトラブルに発展した」というケースもあるようですよ。
「看護観について異なる見解を持っている」ということを認識するのが、このようなトラブルを避ける大きなポイントといえます。
3つ目は「悪口で盛り上がる」です。愚痴のように、仕事が遅い人やミスが多い人について、つい話してしまうことがあります。しかし、相手が愚痴ではなく悪口と受け取ってしまうと、それは「いじめ」となります。本人がいない場所で、その人について話すのはやめましょう。
人間関係の問題は離職につながるほど深刻です。良好な関係を築きたいと思っていても、環境によっては上手くいかないこともあります。どんな問題を抱えているのか、実際にあった体験談を紹介しますね。
「先輩に高圧的な態度をとられた」
先輩が後輩を指導するのは一般的なことですが、その際に上から目線だったり、高圧的な態度で接したり、ということがあります。しかし、先輩が高圧的な態度をとると後輩は萎縮してしまうので、本来の能力を発揮できなくなります。後輩が何もいわないことで図に乗り、さらにエスカレートして、「申し送りを無視する」など業務を邪魔するようなこともあったそうですよ。
「いじめのターゲットになった」
看護師はストレスが多い仕事なせいか、残念ながらいじめでストレスを解消する人も……。実際、「いじめのターゲットにされ、反論しても嘘をついていると非難された」「必要な情報が提供されず、インシデントを引き起こした」という体験談もあります。
「派閥に巻き込まれる」
年齢や価値観の違いで派閥が生じることがあります。意見が対立するだけならそこまで大きな問題にはなりませんが、派閥に巻き込まれると、自分もどこかに入らなければならないのでは?と悩んだり、仕事がしにくくなってストレスが増えたりします。「現状から離れたい」と考える人が出てくるのも当然のことです。